紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

足袋はその日のうちに手洗いする

おはようございます 紅です。

 

「足袋はその日のうちに手洗いする」って決めているわけではないんです。

無理しない。

ただ、結果としてそうなっていることが多い。

 

足袋の素材も色々。

柄足袋や色足袋、ストレッチ、タビックスや足袋靴下。

別珍やレース。

着物を着ない方でも指付き靴下履いていたりしますよね。

私は家で着物を着るときは白い足袋靴下を履いていることもあります。

柄足袋は持っているのですがあんまり履きません。

 

白い綿のキャラコの足袋が好き。

 

ストレッチ足袋は草履の鼻緒が滑って歩きにくい。

足袋があんまり汚れていないときはネットに入れて洗濯機でガラガラ・・・

ということもあるけれど、大抵はその日、お風呂で手洗いする。

 

洗面器にお湯をはってしばらく浸す。

昔ながらの固形石鹸を足袋の裏側を中心に塗る。

百均で買った20センチくらいの洗濯板についていた4センチくらいのブラシで汚れたところをこする。

力任せにすると布が傷んでしまうので、やさしく。

2、3回お湯を代えてすすぐ。

 

浴室に突っ張り棒を張っているので洗濯バサミでとめて水切り。

 

そのまま乾くまで干しておくと茶ばんでしまうので翌日忘れずに外に干す。

そのときにちょっとシワを伸ばしておく。

 

うっかり茶ばんでしまったときにはネットに入れて洗濯機でガラガラ・・・

面倒なので裏返しません。

アイロンはかけない。

という簡単な作業です。

 

以前、着物雑誌をよく読んでいた頃、

「足袋を誂える」

という記事を目にした。

足袋は足にピタッとそったものが美しく、靴のサイズより少し小さめを選ぶと良い。

けれど小さすぎると履いている間じゅう足指の股が痛い。

能楽師や歌舞伎俳優はお誂えの足袋を履くのだという記事に少し憧れた。

 

たまたま、知り合いの呉服展のイベントで足袋の誂えのための足の計測をしてくれるというので出かけてみた。

足袋職人のおじさんが足を測ってくれた。

足の形は名前が付いていて「ササ型」とか、「ゆたか」など。

私はごく「ふつう」だったので誂えるに至らないという経済的な足だった。

そのときに自分に合った足袋を3足セットで購入した。名前を刺繍してくれるサービスがあったと思う。もう10年は前になると思うが、その足袋はまだ現役。

 

新品の足袋は袋から出してそのまま履かずに、一度水通しをしてから履くといいですよ。

 

余談ですが、着付けに伺ったときなどに、ふだん着物を着ない方が草履のことを「靴」と呼ぶのを聞くとなんだか抵抗を感じます。

 

ああ、そういえば昔のおばあちゃんは靴下のこと「足袋」って言っていました。

時代の変化、仕方ないんでしょうね。