紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

留袖の着付けはやっぱり難しい

こんばんわ 紅です

 

早朝から結婚式場に着付けに行きました。

 

今回は参列する人の着付け。

 

留袖が多くて10人以上を二人で着付けた。

70代の先輩着付け師さんと。

見習いのようなスタッフが一人。

 

同じ時間にお二人予約が入っていなければ二人で着付けをする。

私の仕事では自分一人で着せるので、

「いつもと違う雰囲気」

かつてホテルで働いていた時に

「二人着付け」は散々やってきたので違和感はない。

 

でも調子を合わせるまでに時間がかかるものだと思う。

 

帯の立ち上がりがなくなっちゃったり、着付けの途中で移動するお客様のピンチを撮り忘れて中座したり、ぽちゃっとした方に丸帯を結ぶのに二重太鼓ができず思案したり・・・

やっぱり足を引っ張ってしまいました。

 

でも、クレームにつながるような失敗はなかった・・・と思う。

 

先輩は昨年、割と大きなクレームを受け萎縮ぎみ。

 

でも、やっぱり毎日のようにバリバリ着せている人は何をやっても収まりがいい。

 

見習いのような方、時々手伝ってくれた。

キャリアがあるような口ぶりだけど、長襦袢の衿止めが甘い。

帯枕も甘い。

帯のたたみ方もイマイチだったので口で言うほどでもなさそう。

 

というように、初対面の同僚を内心査定してどこまで任せられるか確認する。

うっかりできない人に任せるとクレームにつながる。

 

仕事なので。

 

着付けの行程はたくさんあって、どれをおろそかにしても綺麗な着付けはできない。

凄腕の方ほど、

満足する着付けはなかなかないと言う。

 

何事にも通じると思うが

満足したらそれで終わり。

 

私の場合は技術の追求に一定以上固執しない。

ドヤ顔の着付け

は願い下げ。

 

お客様の求めるものを提供したい。

楽で美しい、その人らしいその場にふさわしい、心に残る装い。

 

着付け師が自分の技術を誇示するためにする着付けは好きじゃあない。

それって仕事じゃないじゃない。