紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

結果だけでなくプロセスも売りたい

こんにちは 紅です

月曜の朝、疲れています。

でも、これから取り組まなければいけないこと書き出して進みます。

 

土曜は婚礼会場で着付け。

夕方になって、指が痛むので

「いったいどれだけ働いたんだろう?」

って思い返したら、年配の方が持参された長襦袢に、幅広の衿芯が通らず

無理やり通したために、指の腹が擦れていたのだと思い出した。

 

忙しい時にしか呼ばれないので、勝手がわからない。

イレギュラーなことがあると仕事が止まってしまう。

 

この日最後の挙式のお客様、ご両家のお母様の着付けを私が一人ですることになった。

同僚のお姉さまたちは、色直しで別館に・・・

 

一人残されて、1時間のうちにお二人の留袖着付け。

新郎のお母様は肌荒れがひどいそうで

「きつくしないでね」

いつものように着付けをした。

 

その後、写真撮影の際に伺うと

「楽です。」

と言っていただいた。着崩れもなく。

着物は締めればいいってものじゃあないっていうのが私の持論。

 

もう一人の方は新婦のお母様。

留袖と帯は大丈夫。紐もお持ち。

長襦袢がピンクのモスで、帯揚げが緑の総絞り、帯締めも丸組の緑と赤。

 

一瞬どうしようかと思う。

「今までこれで着てきたのだけど」

 

今日は花嫁の母ということなので・・・

一応言わせていただいた。

「慶事の小物は白なんです」

親戚縁者に後々「非常識」と言われたら気の毒なので・・・

 

でも決して無理強いはしない。

慣習は土地によって違うので押し付けることはNG

 

これが私のお客様だったら、事前に打ち合わせをするので私の持ち物をお貸しすることもできる。納得の上、お買い上げしていただくことも。

 

婚礼会場では会ってから30分で着付けを終えなければならない。何も提案できない。

 

たまたま、販売用の帯締めがあったので一応お勧めする。

帯揚げは品切れだったので(もちろんそれは内緒で)、お手持ちのものを使いなるべく見えないように隠すことを提案。

 

帯締めも一応はお手持ちのものを使い、着付けが終わってから婚礼用の帯締めを再び提案する。

・・・領収書はどこだろう?お釣りは?・・・

 

着付けを終えて、お姉さんに聞くために、別館に行くとお色直しの最中だったので新郎の紋付の着付けを手伝った。

 

その後無事に、帯締めの集金ができた。

 

日曜は、友人からの依頼でプロフィール写真撮影に。

私が仕立てた紬を着てくれてコーディネートも私のしたもので。

着付けをさせてもらった。これは仕事。

ヘアアレンジとポイント化粧を頼まれたので、今回はサービスで。

とても喜んでいただいたので、次は営業に使おうか・・・

 

スタジオについていくことにしたのだが、本人がスマホを忘れて・・・予約したスタジオの場所も電話番号も名前すらわからないという事態に・・・

 

途中、女性センターで道を尋ねると親切に教えてくれた。

少し遅れてたどり着く。

若いカメラマン。

優しそう。

私が撮影に加わってもいやな顔せず。

かえって和ませ役に使ってくれた。

 

とっても可愛いくて素敵なプロフィール写真が出来上がって満足げな友人。

「作成物だけでなく時間も楽しんでもらいたい」

という私のコンセプトを身をもって体験してくれてた友人は

ご褒美にビールをご馳走してくれた。

こんな仕事が毎日来たら嬉しいな。