紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

婚礼の着付け現場ドキュメント(2)

おはようございます 紅です

だいぶ涼しくなりましたね〜

昨夜の夢ははっきりしていました。

悩んでいた膠着していることが動きだす兆しでしょうか・・・

 

着付け現場の続きです。

 

お客さんの荷物を出している間に

足袋と肌着に着替えてもらう。

足袋を履けない方、多い。

裾除けをつけられない方も。

普段目にしたことがないので当たり前といえば当たり前。

 

着物の場合には普段女性が身につけている「下着」をつけない。

どうしてもイヤという人に無理強いできませんが。

苦しいし着崩れの元。

 

私の着付けレッスンの生徒さんには

「肌着自分で着られるようにしておこうね」

「スッポンポンで人前に立つのイヤでしょ」

着付けする私も結構恥ずかしい。

 

言い忘れたけど、着替え室が個室になっているところって少なくて

着付けを頼んだご婦人は同じ部屋で着替えをする。

ご両家とも混じり合うので裸のままでご挨拶なんてことも。

間が悪いったら・・・

そのご挨拶の時間も着付けの時間なんです・・・

 

やっと着付けに取り掛かる。

手があるときは二人で着付けをするけれど

責任が曖昧になるし、相手によっては足手まといになることが多い。

私は一人で着付けする方が好き。

 

補正をする。

タオルを持ってきてくれるとありがたい。

分厚い高級タオルは、たいてい使えない。

 

留袖は胸に紋があるのでタオルや綿を入れないと貧弱。

 

引き続き、長襦袢を羽織ってもらう。

ここでまた、手を通す位置がわからないというひと騒ぎ。

 

レンタルの衣装などで体型よりも大きい襦袢を持ってくる方がいる。

着物は体に合ったものが美しいし、着ていて楽。

お誂えの世界なんだ。

 

着付け師は寸法が大きくても小さくてもなんとか着付けする。

ときにはとても体格の良い方が娘時代に誂えた留袖を持参することも。

前の合わせが足りなくなるし、紐を結ぼうにも長さが足りない。

「足りない!」などとお客さんに聞こえるように言ってしまうとクレームになる。

七つ道具から「足し紐」を取り出し静かに結んで目的を果たす。

 

ときにはわたしの手が回らないほどのマツコさん体型の方に遭遇することも。

 

以前、マツコさん体型の方に紐二本のみで着せたことがある。

その方が紐を二本しか持っていなかったので。

 

さて、留袖を羽織ってもらう。

「手を通すひと騒ぎ」を再び。

裾を決め、腰紐を結ぶ。

ここでまた攻防。

きつい、きつくない

衿を整える。

着物を着た辺りで立っているのが疲れてくる。

着せられる方も大変です。

 

年配の方には椅子を勧めて休んでいただくこともある。

さて、またまた、1000字に近づいたので続きは(3)へ!

 

今日は起業の相談と、セミナーのチラシを届けるのと、理事会と事業計画のダメ出しが夜まで続くというスケジュール。

合間にプリンター買えるだろうか・・・

(まだ買えていない)