紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

婚礼の着付けで思うこと

こんばんわ 紅です

今日は婚礼の着付けに行きました。

 

両家のお母様の留袖と、お嬢様たちの振袖を。

着付け師は、私一人だったので好きなようにやってきた。

 

と言うかこの業界はまったくノータッチ。

「請負」・・・なんだと思う。

出来上がれば文句ない。

でも、期間とか納期とか・・・考えると請負じゃないよな・・?

以前から所属しているところは「偽装請負」なんだろう。

ブラックな感じ満載。

 

一人で好きなようにさせてもらえると、仕事は楽しい。

 

お客様が見えるよりも早く仕事が始まる。

レンタル衣装はたたんだり縫ったり、巻いたり・・・

準備をすると着付けが早く仕上がる。

 

この準備も自分でやるとうまく行く。

 

着付けが終わってしばらくすると、挙式が始まる。

挙式が終わると集合写真を撮ることが多い。

 

その際に着物を直しに行く。

衿の出方や、紋がでているか、紐は緩んでいないか・・・

末広を持ってもらったり。振りを直したり・・・

 

今日のお客様は皆美しいまま。

会場での美しい立ち姿を見るのは楽しい。

「いい女になったな」(女っぷりが上がったな)

と思えたら成功!

 

ゆがんでいると気が気じゃあない。

「次は頑張ろう!」

と思う。

縛りがあったり、他にも着付け師がいると、ペースが崩れてこんなことがある。

一人で着せるとやっぱり納得がいきやすい。

 

フィードバックのある仕事は楽しい。

 

でも、着付けをする着物と出会うとき、少なからず寂しいなと思うことがある。

レンタルって便利なんだけど味気ない。

 

留袖の長襦袢はポリだし。

留袖がポリでも驚かなくなった。

振袖のポリはやっぱり嫌だなあ・・・

 

画竜点睛を欠く

っていう感じか。

 

晴れの日はハレの日。

ふだんは普段。

 

今日はこの問題に取り組む元気がない。