紅の平成 ☆ きもの暮らし

特別じゃないふだんの着物とキモノにまつわるあれこれ

コスプレごっこの価値と、人生の節目を彩る装いの価値って違うような気がする

こんばんわ 紅です

夕方からうたた寝してしまい、調子狂っています。

これを書いたら寝る予定。

 

今日も、知人に頼まれてスタジオでの振袖着付け。

大正ロマンを復活させたレトロモダン風の振袖。

それなりには可愛いけど、ペラペラのポリエステルは裾が決めにくい。

 

お客様は喜んでいるので文句をいう筋合いはない。

でも、この着物にレンタル料金に一体いくら払っているんだろう・・・

聞いていると万単位の数字が飛び交うからン十万単位のお支払いなんだろう。

 

「着物は高い」

っていう刷り込みをうまく利用した商売だなあ・・・

 

振袖のレンタルって画期的な仕事が現れて随分経つ。

 

私は振袖買ってもらっていたけど成人式にはいかなかった。

当時はレンタルについてはなんとも感じていなかった。

 

実際に仕事に就くようになってから

「他人の着物着て、コスプレ写真撮るのが面白いんだ」

って素直な驚き。

 

中学生の娘に舞妓姿のコスプレさせるのってどうなんだろうって思う。

遊び女だよね。

 

成人式の装いもなんだかそれと同じ匂いがしてしまう。

そりゃ違うだろって思う

この感覚、わかる人少ないんだろうな〜

 

振袖だって、水商売の女だって現代の日本人には見分けがつかないんだろう。

 

結婚式に花魁姿になりたいという変人や、

成人式に肩をはだけた着付けを頼むという変人。

 

多分この人たちは変人ではなくて「無知」なんだと思う。

残念ながら周りにいる大人たちも「無知」なんだろう。

 

男を惑わすための美しさ(つまり営業)と、女性本来の美しさ。

目的と生息地は全く別。

この区別がつかなくなっている日本。

自分の国の文化ぐらい知ってほしい。

 

素人と玄人という境目がなくなった現代。

金のためならなんでもするってどうなんだろう。

 

浅ましい仕事はしたくないな。

でも、浅ましい仕事をしないとお金につながらないという現実。

 

 

来月に新郎新婦の和装着付けをしてほしいという依頼が舞い込んできた。

1着目の着付けなら時間が取れるので一人でできると思うが、

披露宴の途中の「色直し」の着付けはとにかく時短が求められる。(15分とか)

それもどうかと思うけど。

アシスタントが必要とのことで昔一緒に働いていた友人に声をかける。

OKが出たので、この仕事を受ける方向でいる。

 

明日は、某結婚式会場で着付けの仕事。